SSブログ

野茂英雄の凄さ 「先駆者賞」授与 彼こそふさわしい賞!! [スポ-ツ]


 
米大リーグのスカウトで構成する米プロ野球スカウト財団は17日にロサンゼルス市内で年次総会を開き、ドジャースなどで投手として活躍した野茂英雄氏と韓国出身の朴賛浩氏に「パイオニア(先駆者)賞」を授与し、大リーグの国際化に果たした功績をたたえた。
(引用)
 
 野茂.jpg
http://www.asahi.com/articles/DA3S10917717.html

本当に良かったと思う。この評価こそ、野茂の凄さを明確にあらわしている。
野茂への評価は、日本よりも、アメリカのほうが正直で率直だったということだろう。

今でこそ野茂は、日本でも凄いことになっているが、大リ-グ挑戦を表明した頃の多くの論調は、それはひどかった。日米野球のレベルの違いからか、日本人が通用するはずが無い、その一点張りの論調だった。

いわく
「日本で少しばかり成功したから、天狗になっている。」
「どうせ、大リ-グのバッタ-にやられてしまうに違いない。」
「あんな投法(トルネ-ド)は、アメリカにはない。日本人の恥さらしだ。」
「通用しないに決まっているのに、世間知らずにもほどがある。」

もちろん、現実的な理由もある。
球団としては、絶頂期のエ-スを、失うこと。
前例がなく、ル-ルができあがっていなかったこと。

さらには
ここまで育ててくれた、球団への裏切りだ。
自分の夢を優先する恩知らず・・・

 トルネ-ド.jpg
 http://hikosaka.blog.so-net.ne.jp/2008-02-08

日本プロ野球会の重鎮、解説者、評論家、ほとんどがそうだった。
幸いだったのは、当時の監督が理解してくれたことである。


野茂は、まさしく日本プロ野球界を敵に回したごとき状態で、渡米する。
失敗など出来ない、それこそ悲壮な決意と孤独感のなかからの出発だった。

アメリカでうまくいかなかったら、もう一度日本で、なんてことは出来るはずがない。最近のアメリカ帰り選手とは、まさに時代が違った。当然、覚悟違う。

アメリカに渡っても、日本のマスコミ陣は追い掛け回した。
それも、応援にためではなく、いつ失敗するか批判的材料探しのごときである。


アメリカに渡った野茂に対して、現地のファンは多くの関心を示した。
ドジャ-ズのラソーダ監督も、最大限のサポ-タ-となってくれた。

 勝利.jpg
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/mlb/2011/09/17/.

日米の注目の中で、野茂は初登板で好投した。そして、その年に13勝を挙げて新人王に輝いた。日本の論調がかわるのは、この頃からである。

その後、大リーグでは2度のノーヒットノーランを達成し、2008年に引退するまで通算123勝109敗の成績を残した。もちろん、日本球界に復帰することはなく、アメリカで選手生命を終えた。

実力で、評価を変えたのである。まさにパイオニアである。
今回の「パイオニア(先駆者)賞」は、野茂に最もふさわしい賞だと思う。




スポンサーリンク
 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。